出店のススメ その② 立地part2
今日の投稿は「出店のススメ その② 立地part1」の続きで、立地の坪単価について詳しくご説明していきます。
普段物件を契約する場合、全てのお客様が家賃を気にされます。家賃はお店を続けていく場合、固定経費になりますので非常に重要です。ただ家賃にばかり気を取られ過ぎて、坪単価を気にされる方はほとんどいません。
そもそも「坪単価」というものは長い年月をかけて、その土地土地の特徴、物件の状況(築年数や内装等)を表したバロメーターであり、一般的に坪単価が高ければ人気が高く人通りが期待出来るエリアであり、安ければさほど人気は無く、人通りは少ないとされていますが、それ以外の要素も沢山含んだ価格になります。簡単に説明するとそのエリアの相場が坪単価です。
ですので坪単価が高いエリアに極端に安い物件が出てくることはほとんどありませんし、坪単価が安いエリアに高い物件が出ると、何か特別な要素を含んでいる可能性があります。それぐらい重要な坪単価ですが、なぜ坪単価を気にせず、家賃を重要視する方が多いのかといいますと、「この家賃ならお店を運営できる」という自信があるからだと思います。そしてその自信の根拠が「人通りが多いから」という方々がほとんどです。
基本的に人通りが多いことに越したことはありませんが、多い場所程坪単価も高騰していき賃料も高くなります。ただ当初考えていたよりも物件の広さを小さくすれば、その立地で出店することは可能です。その為当初のコンセプトよりも人通りが魅力的過ぎて、そのコンセプトを変更してでも、許容範囲の家賃であれば、人通りを優先したいという方が多いのも事実です。
しかしこれではお店は上手くいきません。あくまで私個人の意見ですが、お店を出店、運営することで大切なのは、コンセプトに物件をはめ込むことであって、賃料の為にコンセプトを変更するのは間違いだと思います。
ヘンピな場所にあって繁盛しているお店はすごく工夫していて、コンセプトが明確にとてもよく練られている事が多いですし、何より家賃を抑えれるので、長続きしているお店がほとんどです。人通りの多い目立つ場所にお店を構えても、コンセプトを簡単に変更するようななお店だったら、閑古鳥が鳴くのも時間の問題だと考えます。
単純に人通りと家賃だけで物件を判断するのではなく、希望される立地の坪単価や環境を理解して頂き、その坪単価とお店のコンセプトが合うかどうかを判断して出店して頂く事が、そのお客様にとっての良い立地だと思いますので、それを踏まえて物件を探して頂けたらなと思います。
稲泉
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