出店のススメ その③ 居抜き物件について
今回は居抜き物件についてです。
ちなみに居抜き物件とは、前の借主の内装などが残っている物件のことをいいます。
居抜き物件のテナントを借りる場合、内装などは前の借主から買い取る形(造作譲渡金など)になるケースが一般的で、一からデザインを考えて内装工事を行なう場合に比べ、費用を抑えられるというメリットがあります。(ごく稀に什器備品など、無償譲渡の物が御座いますが、大抵使い物にならない物が多いですね・・・)
初期費用も抑えて店舗を開業出来るので、お客様からの人気は高いですが、その一方レイアウトの変更に制限や金額がかかったり、スケルトン物件に比べ若干家賃が高かったりと、スケルトンにして家主様に返さないといけない(スケルトン返しを前の借主様から継承します)などのデメリットもあります。
居抜き物件を探す際には、内装の状態や什器備品が正常に作動するかをきちんと確認することが大切です。
特に配管周りなどは見ただけではわかりにくく、故障や不具合も多いので、内装業者に同行してもらって内装の資産価値を見極めてもらうと良いですね。あと気を付けて頂きたいのが、キッチン周りの防水施工です。物件の下に店舗や住居が無ければ問題ありませんが、居抜き物件の場合かなりの確率で漏水しているという事実もあります。
特に築年数が経っている物件(店舗として使用期間が長い)や、前の借主が撤退してからの時間が経っている物件の場合は、念入りに確認することをオススメします。
居抜き物件は安く開業できてお得だと思われる方も多いですが、それぞれメリット、デメリットがありますので、店舗を探す際は上記内容を頭に入れつつ希望条件と照らし合わせてみてください。
あと物件の資料には、内装の詳細な情報はほとんど書いておりませんので、居抜き物件だから~、スケルトン物件だから~という固定概念を一度忘れてみて、自分の目で物件を見て、担当者から詳細な情報を聞き出す事が物件探しには大切だと思います。
稲泉
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